エドワード・ゴーリー展@八王子に行ってきたよ
もんだいちゃん(@mondai_g)です。
厨二病を患っていた人なら誰もが知っているはずのエドワード・ゴーリー。サブカルクソ女な私も例に漏れず、学生時代にはこの本をヴィレヴァンで興味本位に読み耽っては背筋がひんやりしていたものです。
そんなエドワード・ゴーリーの原画展が辺境の地、八王子(東京都)でやっていると聞き、これは穴場っぽさがすごいのでは…!と思い行ってきたところ本当に穴場だったのでレポしたいと思います。
エドワード・ゴーリー展@八王子に行ってきたよ
舞台は東京都(というかもはや山梨)の端っこ、八王子。駅からは徒歩10分ちょっとぐらい、灼熱の中をてくてく。あちー…。八王子駅前は雑多としてますが、ある地点から急にちょっと洒落た感じのレトロな街並みが出現。小さいカフェとかいっぱいあるしスピーカーからジャズ流れてるしあれ…マキシマムザホルモンの地元のくせに意外に良い感じ…?
三連休の初日、土曜日の午後というのに入場に待つこともなく、すんなりイン。会場内も同じくゆとりある人口密度。一つ一つの展示をじっくり見れるし涼しいし疲れたら座れるし何これ穴場美術館最高じゃない…?トイレもすぐ入れるし…いやぁ都内の美術館とは何だったのか…(八王子も都内)
原画最高か、読書スペース最高か
小さく見える展示スペースに反して、展示品は意外にたっぷり。全部じっくり見た私の所要時間は2時間弱でした。
初めて見たゴーリーの原画は緻密すぎて繊細すぎて、アナログ絵の素晴らしさをひしひし感じました。原画ならではの筆圧の感じや、細いペンのインクの重ね具合で表現される素材の質感や陰影などはもうね…とりあえず見てほしい。ゴーリーの遊び心が溢れた猫ちゃんや架空のキャラクターたちにほんわかし、手書きのタイポグラフィーの味わいにうっとりし、お母さんに送っていたという封筒に描かれた絵に彼の人柄を思い、センス良すぎおしゃれすぎなポスターは家に飾りたさがすごい。初めて本を読んだ時からセンスの良さは感じてたけど、ただ奇をてらってる人じゃないんだよねやはり~!!!全部が全部良い感じだなちくしょう!
そして特筆すべきは二か所にある読書スペース。ゴーリーの代表的な書籍がゆっくりと読めるようになっているのですが、このスペースが素晴らしい。一か所目は入口脇にあり、まずここでゴーリーに対する予備知識を得ることで展示への期待感を高めます。ゴーリーご無沙汰な人もここで代表作を読んで「あぁこんな本もあったねぇ!」と思い出せるので良きかな。そして二か所目は展示スペース内にあり、原画を見たその場で実際の書籍を読めるという。絵を見て本を見て絵を見てってループももちろん自在。「これがこれか…ほう…これ本当手描きなんだなすごいな!!!」みたいな。一度で三度ぐらい美味しい、この展示すごい。考えた人あっぱれ。しかも本読むスペース座れる。辺境の地最高。
グッズや記念撮影用パネルも
グッズ売り場は面積は小さいものの、ポストカードからアパレルまで種類豊富。お支払いは現金のみなようなので注意です。お目当ての絵がポストカードになっていたのでほくほく購入。何のお花と合わせて飾ろう~楽しみ~!
ちなみに上記入口脇の読書コーナー内にはうろんな客やゴーリー自画像のパネルがあり、ばっちりツーショットで写真撮影もできて大満足!しかも空いてるから並んだりする必要なかった!やっぱ時代は辺境の地だな!ストレスゼロだぜ!最高かよ!
これから学生も夏休みに入るので多少は混むかもしれませんが、それでもきっと都会よりは全然快適なはず。人口密度の濃い場所から少し足を伸ばして、区ではない東京をのんびり味わう夏も良きだなと思った日でした。
おまけ:にわかな私のゴーリーおすすめ本
言わずと知れた有名作。私が最初に出会ったゴーリーはこれ。
うろんちゃんがかわいい。ハイカット履いてるのかわいい。不気味かわいい。
猫ちゃん好きにおすすめ。ふにゃけた顔に癒される。疲れた日に読みたい。
それではまた~
(もんだいちゃん)