夕焼けとさくらんぼと味噌ラーメンと

「ラ・ラ・ランド」見たよ 最低のラストシーンとSweet Memories

もんだいちゃん(@mondai_g)です。

映画館に見に行こう見に行こうと思っていたのに結局行かなかった「ラ・ラ・ランド」。お盆は映画でも見るかーと思い、先日TSUTAYAに行ったらレンタル開始していたのでここぞとばかりに借りてきました。以下ネタバレもあるので、見る気のある方は是非見終わってから読んでいただくことをおすすめします。見ようと思ってる方に現時点で言えることは一つ。

 

できるだけ夜更かしできる日の夜に見てくれ。できればひとりで。

 

映画「ラ・ラ・ランド」見たよ

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 ミュージカルテイストのようなので家のテレビじゃ微妙かな?と思ったのですが、実際歌ったり踊ったりするところはそこまで多くなかった印象。前半は結構踊っていたけど、後半は普通にラブストーリーの映画という感じでした。むしろテレビだとその色使いなどのレトロさゆえ、昔の映画を見ているような感じで私は好みでした。

 

最低のラストシーンと幻想みたいなSweet Memories

 もうこの映画はラストシーンが全てと言っても過言じゃないと思うの。むしろそれまでの内容はよくある夢追い系ラブストーリーで、恋を選ぶか夢を選ぶか…的なやつなのだけれど、あの「もしも」映像よ。

 

最低すぎて悪趣味すぎてエグくて…

トラウマになるぐらいに、最高。

 

視聴者が皆期待していたであろうハッピーエンドやそれに準ずる仕方ないなぁ納得エンドを粉々に打ち砕いてくる幸せ回想。どうして最後のミアとセバスチャンが見つめ合うシーンだけにできなかったのか!!最低だ!!!夢追い系の物語であそこまで鮮明に「もしこうだったら」の映像が組み込まれてる作品ってあるのかな?ハッピーを詰め込んだみたいなポップな映像からの少しぼやけたホームビデオ感な…は~~~?すげー幸せじゃんかクソが~~~!!!

 

美しいピアノの音色も相まって、切ないとか超えてとにかくつらい。実際は全て結果論でしかないし、あのまま二人が別れなかったとしてもあんな未来は訪れないだろう。でもあの「もしも」映像を観ながら、もしくは観た後に、「もしあのまま付き合っていたら」「もしあの時あんなこと言わなかったら」など自分の人生における「もし」を考えてしまい頭がぐるぐるしたのは私だけじゃないでしょう。

 

でもここで大事なのは、そしてこの映画の素晴らしいのは、この「もし」が現状の後悔や不満と全く繋がっていないということ。この「もし」が現状と繋がると、比べてみたり今彼を捨てて元さやに戻ったり不倫をしたりと大変ゲス~いつまらん話になってしまうのだけれども、今と比べてどう、とかじゃないんだよね。むしろ、きっと彼女も彼も、過去に戻れたとしてもこの未来を選ぶと思う。それは、あの日々がある種幻想だったことを分かっているから。大人になってそれを悟りながら微笑みを交わす二人の、その姿はとびきり凛々しくて涙が出るくらい切なくて美しい。


今を肯定するため、悲しい終わりを思い出さないため、ともすれば全否定したくなる過去もあるけど、幸せなことも切ないこともひっくるめて過去を愛しその時の自分の気持ちを受け入れることができたら、もう一段魅力的な人になれる気がしました。

謎に生き急ぎがちな私は「もしも…なんて妄想してる暇があったら今を生きるべき!」となることが多いのだけど、大人になった今だからこそ、ただ甘いだけの夢みたいな「もし」を想像したり思い出したりする日があってもいいんじゃないかなと。恋愛に限らずね。

 

まぁそんな感じでセンチメンタリストな私にとっては大好物な映画!胸をえぐられるこの感じ、最高だね…!冒頭にも書いたけれど、余韻がすごい本作は、想像も妄想も捗る夜更けに見るのがおすすめ♡ (ただしメンタル強者またはマゾに限る)

 

 

それではまた~

f:id:mondai-girl:20170201164910j:plain(もんだいちゃん)

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