夕焼けとさくらんぼと味噌ラーメンと

美術の知識に乏しい私がベルギー奇想の系譜展@Bunkamuraへ行ってきたよ

もんだいちゃん(@mondai_g)です。

先日、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムにて開催されている「ベルギー奇想の系譜展」へ行ってきました!美術がさっぱりの私でもとても楽しめたので、展示の感想とBunkamuraへの愛をつらつらと。

 

美術の知識に乏しい私がベルギー奇想の系譜展@Bunkamuraへ行ってきた

教養レベルすらない乏しすぎる私の美術知識

絵を見たり描いたりするのは大好きな私ですが、単にそれだけであり知識の方はからっきし。有名な画家ですらピカソとゴッホとモネ…と、数えるぐらいしか答えられないし、有名な絵なら見たことある!とは思うもののその作品名やなんたら派?なんたら主義?とかはもうさっぱり。まさに無教養BBA君臨です。

そんな私がなぜこの展示を見に行こうと思ったかというと、

・そもそもBunkamuraに行きたかった
・公式サイトを見て「何か中二病っぽーい!たのしそー!」と思った

からなのでした。もうこの動機が無教養さを表してるよね。それにしても中二病っぽいってだけでなんでこんな心躍るんだろ。私だけ?

いざ入館

そんな感じなのでベルギーの美術のこととか全く知らないし、ホームページの説明読んでもマグリットって名前は聞いたことある気が…(超有名な「大家族」のことなぞ頭にも浮かんでなかった)…象徴派?ボス派?はて?シュルレアリスムは何か大学で授業取ってたけどなんだったっけ…と向かいながらも我ながらまじで大丈夫かお前という感じだったのですが、せっかく来たし!ということでいざ入館。ちなみに当日券だったのでチケットは1500円。思えば日本の美術館自体行くの久々すぎて、高いのか安いのかすら分からん。

Bunkamuraの良いところはロッカーに荷物を預けられるところ。しかも100円不要なので超スムーズ。行ったのは平日昼過ぎだったのですが、問題なく空きロッカーを見つけられました。

館内は空き空きではないけれど、かなり余裕のある人口密度。1つの絵に対して2~3名集っているぐらいかな。有名(と思われる)絵にも人が群がっていることはほぼなく、少し待てばしっかり間近で見られました。男女比は半々、年齢層は幅広く外国の方もたまに見かけました。途中にある休憩用の椅子?ソファー?にもいつでも座れたし快適。ただ一つだけ、絵の保存のため館内は非常に寒いので上着は必須です。私も念のためカーディガン(夏用薄め、七分丈)を着ていたのですが、見終わるころには完全なる末端冷え性を発症していました。多分館内にトイレはなく、再入場も不可っぽかったのでそこだけはご注意を…!毛布も貸してもらえるそうなので、くれぐれも我慢せず。

知識がなくても十分楽しめたよ

さて肝心の展示はと言うと、結果、とっても楽しかった!

奇想というだけあって、第一部は奇妙で面白くて怪しい絵のオンパレード。人間の脚が生えた魚やら、悪魔やら、変な虫やら。よく見たら結構過激?なものもありましたが、グロ系が苦手な私でも大丈夫な程度で助かりました。しかも怪しいだけじゃなく結構コミカルというか、狂い具合にむしろ笑える感じなので飽きずに楽しめます。

第二部は一番好きだった。中でも最も素敵だったのはウィリアム・ドグ―ヴ・ド・ヌンクの「黒鳥」。美しすぎるビリジアングリーンに吸い込まれてしまって目が離せなくなって、初めて見たのにずっと前から知っていたように尊くて懐かしかった。「黒鳥」というモチーフは神聖な「白鳥」と比べ、不吉で胸騒ぎのするイメージがあるみたいだけど、私はそうは思えなかったなあ。まだ日も昇らない、朝と夜の境目の深い緑の森。そしてその緑に溶けるよう、静かに水面を漂う黒鳥。その二つが共存することで、とても静かで聖なる森に迷い込んでしまったような、森も空気も眠っている時間に自分と黒鳥だけが目を覚ましているような、そんな厳かで繊細な印象を受ける絵でした。しばらくその場から動けずじっと見入ってしまって、我に返って他の展示へ進んだんだけどやっぱりもう一度見たくって戻って…っていうのを3~4回は繰り返してしまった…(空いてる日に行ってよかったね私…)。
その他にも、ロップスの骸骨は美しくて超好みだったし、自分をキリストに擬人化しちゃうアンソールが愉快すぎてすっかり魅了されました。たのしい。

そして第三部は、近代へ。ここで登場マグリットの「大家族」。知ってるやつキター!!!これがマグリットね!なるほど!大家族の臨場感も素敵だったけど、私はその隣にあった「9月16日」にぞっこん。なんて綺麗な月と木と夜空なのだ。そして奥の部屋から聞こえてくる猫の声。ずっと微かに聞こえてたのの正体はこれか…。最後まで謎で面白くてちょっと皮肉っぽくって…たのしいなー!なんだこれ!入るまで全然知らなかったけど超楽しいよ!

グッズも充実。お目当ての作品のポストカードを手に入れご満悦。だが。やっぱり本物とは色が違うんだよー!いやポストカードも最高だよ?最高なんだけど、でも、やっぱり緑の深さが違ーう!!!あぁ…本物欲しい…石油王になりたい…。

平日のBunkamuraって渋谷一好きな場所かも

上記のような特別展以外にも、ロビー階では様々な展示が行われておりラウンジでコーヒーを飲みながら優雅に絵画を鑑賞…なんて素敵タイムも過ごせちゃいます。私がもともとBunkamuraに行きたいと思っていたのはまさにそれで、平日昼間、渋谷の雑踏に疲弊したまたま足を踏み入れたところ、そのゆったりと落ち着く空気感に一目惚れしたからなのでした。適度な暗さと室温のなか(ここ重要)ゆっくりコーヒーを楽しむ年配の女性、早足でフロアを通り過ぎながらもふと足を止め絵に見入るサラリーマン、学芸員と楽しげに話す学生さん。まるで渋谷のざわめきが嘘のように、時間の流れがゆるやかでリラックスできる素敵な場所だなぁと思います。ラウンジはおひとり様も多く入りやすいし、ごはんも美味しいのでおすすめ!次回訪問時はもう一つのレストラン、ドゥマゴパリに入ってみたいなー。


おまけ:「世界こども図画コンテスト」考えさせられる…

ロビーギャラリーで開催されていた「世界こども図画コンテスト」をのんびり見ていたらびっくり。日本の子の絵…めっちゃ日本人っぽすぎやしないか…(上記リンクより見れます)
東南アジアを中心に世界各国の子どもが描いた絵があったのですが、他国は線が縦横無尽に飛び交っていたりするのに何やこの整然とした美しさは…そして特筆すべきは色。他国の子の絵は本当結構色もとっ散らかっててカラフルででもそれが何か味があるなー面白いなーと思っていたのですが、日本の子の絵のこの調和のとれた色使いよ。何か…精密…!もちろん、決してどちらが良いとかそういう話ではないし、たまたまこの作品が選ばれただけで日本人というくくりで語るには乱暴だと思いますが、とにかく驚いてじっくり見てしまいまいました。

個人的にはマレーシアの9歳の男の子が描いた絵の虹色が超好み。あとこのウクライナの女の子の絵ね。色使いから絵の女の子の顔も服装もオシャレすぎやろ…居心地良い洗練されたカフェに飾ってあるやつやん…しゅごい…

 

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実は初めて美術館にひとりで行ったのですが、本当に楽しくて良い日を過ごせていやー行って良かった!私は日本の美術館の混み合ってる感じが苦手で長らく足が遠のいていたのですが、平日に行くととってものんびりできて贅沢な時間を過ごせるので、是非フル就労されている尊き皆様も平日休みを奪取して、優雅な時間をお楽しみいただけるよう祈っています…!あっ行けないって人も、公式サイト見るだけでも楽しいので!是非!

ちなみに買ったポストカードは100均の写真立てに入れ、玄関に飾っています。お気に入りの絵に出会えるって最高だなー♡次は何見に行こうかな♡

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それではまた~

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(もんだいちゃん)

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