夕焼けとさくらんぼと味噌ラーメンと

1月の読書感想文「コンビニ人間」

もんだいちゃん(@mondai_g)です。

自己紹介(共同ブログはじめます!)に書いた通り私の今年の目標は「継続」です。
年初め、友人に様々な継続を誓ったのですが、その中の一つが毎月1冊本を読むこと。
もう2月も後半ですが、今のところ毎月続けられているのでせっかくなら読んだ本の感想をこちらに書いていきたいと思います。

 

1月の読書感想文「コンビニ人間」

コンビニ人間

コンビニ人間

 

 芥川賞を取ったことで話題になったこの作品。実は私は純文学作品があまり得意ではありません。子どもの頃、本が大好きだった私は学校の図書館にある本だけでは飽き足らず父の読んでいた文庫本に手を出したのですが、これが全く分からない。ストーリーは全然展開しないのに、登場人物の心情や風景描写などがひたすら綿密に書かれており何か…それは分かったからさ!次どうなるのさ!ねぇ!と子どもながらにせっかちBBAが開花したものです。その後成長過程で何度もチャレンジはしたものの、どうしても読んでて飽きてしまうというかまどろっこしいと感じてしまうというか、私の子どもっぽい感性では太刀打ちできずにいつも挫折していました。よって、こちらは私が読み切った初めての純文学作品です。

終盤、雲が晴れていく感じが最高

こんな私にも読み切れた要因を大きく挙げると、

①適度にストーリー展開があり、爽やかな読了感である
②適度な文量

この2点のおかげだと思います。

場面描写と主人公の思考はもちろん鮮明に、場面によっては思い描けすぎて気持ち悪くなるぐらい綿密に描かれているのですが、その横でストーリーもしっかり進んでいくので楽しみながら読むことができました!とは言ってもやはりストーリーだけを追いかけさせるような書き方でないため、初めて純文学作品に触れる私でも、未熟ながら「あぁ、この感じが純文学の芸術性か…」とほんのり感じることができました。多分。

また終わりに向かうにつれて、もやもや曇ってじめっとしていた空気がすごい速さで、カラっと晴れて清々しい空気に変化していって感動。うまく言葉で言えないのがもどかしいのですが、本当、風の強い日に雲がどんどん流れていくような…そんな…感じです…(語彙力)

適度な文量は本当に助かりました。どうしても情景描写が綿密だとストーリーの進む早さがゆる〜りとなってしまいそれが私のような大衆型人間にはぐぬぬという感じなのですが、全く飽きることのない長さでありがたかった…。

純文学作品が初めての方や私のように今まで苦手に思っていた方にこそ、是非一度読んでみていただきたいなぁと思う作品でした!

 

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この本を機に、もう一度他の純文学作品に挑戦してみようかな!初心者かつこらえ性がない私のような人間にもおすすめの作品がある方…教えてくれたら嬉しいです♡

それではまた~

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