夕焼けとさくらんぼと味噌ラーメンと

公務員になること/でいることのデメリット

こんばんは、もんだいちゃんです。


昨日のエントリ

本当に何もしない期間を過ごしてみて気付いた5つのこと - もんだいgirlの前段その1として、以前書いた公務員になること/でいることのメリット - もんだいgirl のB面、公務員のデメリットについて書いていきたいと思います。

私は本当に公務員を辞めるか悩んだとき、思いつく限りのメリットとデメリットを書き出しました。ありきたりな方法かもしれませんが、これを行ったことでとっ散らかってどうしようもなかった自分の頭の中が整理され、落ち着いて考えることができました。頭で考えてだけいるとどうしても思考があちこちに広がって頭の中がパンクしてしまいがちなので、悩んだときこそ焦らず一つ一つ整理していくのが近道になると思います。

 

さて、まずはちょちょっとGoogle先生に聞いてみたところ、なかなか良い答えが返ってきました!

公務員のデメリット – 日本の公務員制度を考える

ので、今回はこのサイトに書いてないことで私が感じているデメリットを書いていこうと思います。

 

 もんだいちゃん的「公務員になること/でいることのデメリット」

 

①原則副業不可のため、在職中は他のことにチャレンジできない
公務員は法律で兼業・副業が禁止されています(地方公務員法第38条)。民間企業だと社則などで禁止されている場合もあるようですが、こちらは法律で禁止されているので破ったら法の裁きを受けることになります。
株やアフリエイトならOKとか諸説あるようですが、それはあくまで個人の解釈で判断するのは法です。例えばブログ運営やネットショップなど、小さくで良いから何かチャレンジしてみたいときでも、それには危険が伴います。そんなことを考えていると、せっかく得た職を、ちまちました副業のせいで失うのは避けたいしそれを気にして行うこと自体がもう面倒になってしまいますよね。また、収入のデータを管理しているのはお住まいの自治体の税金関連の部署になりますので、特に「住んでいる市町村=働いている市町村」の人はばれてしまう可能性がとても高いと思います。

 

②上の決めたことで全てが決まってしまう
ここでの「上」とは部署内の上司とかのレベルではなく、内閣や国のことです。まぁ正確にはさらにその上に国民の皆さんがいるんだけど。
ごく一部のエリートの方々を除き、公務員は「上」に意見を言う場所がありません。「これよりこうした方が絶対いいよな…」「これ複雑すぎるだろ…」「住民からすごい苦情きてるんだけど…」と思っても、基本的には何も変えることはできません。もちろん自治体によって裁量は変わりますが、私たちに変えられることは「決められた枠の中でどう動くか」で「枠を変えること」はできません。まぁ公務員でなくても大企業に勤めているとどこもそうなのかもしれませんが…。
また長い時間をかけて作ってきたプロジェクトがスキャンダルによる大臣交代で突然パーになることもザラです。スキャンダルの影響力たるや…


ちなみに私がいた間で一番衝撃だったのは、対住民向けには10月から来年度の準備(広報)をしなければならない制度に関して

 

4月→国「来年度から制度変更するかもだから」
5~9月→音沙汰無し
10月→国「来年度から変更することは決まったけどどうやるか決まってないからまぁ空気読んでどうにか準備しといて」
11月~1月→国「やり方はまだ決まってないってば」
2月→国「はいじゃあこれでやってー。でもまだ決まってないとこあるからぼちぼち」
3月下旬→国「決まったよー。4月(来月)からこれでよろしくー


いやいやいや。期間えげつないな。結局このときは10月時点では住民の方々にはまだ決まってないがこうなるかも~という旨のぼんやりとした説明して、2月に多分4月間に合わないけどこうなるっぽいです…のお知らせを通知し、3月下旬から死ぬ勢いで準備(その間にも通常業務はあり)し、結局実施は4月中旬からとなってしまいました。いや対象者がね、まぁ100人にも満たないっていうなら分かるよ、でもこっちは50万人超えてるからさ、ね?でもこれに苦情を言うことはできないしさらにもう「決まった」のでできなかったというのはありえないのです。融通きかないよネーお役所仕事だよネー私たちもそう思ってるヨー!!!この件で住民の皆さんから「まだ決まってないとかありえなくないか?」「この時期に決まってないのに来年度からやるとか頭わいてるの?何なの?」と苦情をいただいても「そうですよね…申し訳ありません…」としか言うことはできません。もちろん上の方々にも言い分があると思うし本当に頑張ってくれた中でのこのスケジュールなのかもしれませんが、さすがに衝撃でした…。

 

③人事が無能すぎ
これは一回は自分が人事関係の部署に異動してどうしてこんなことになってるのか確かめたかったのですが、とにかく人事がひどい。異動希望はほぼ叶わず、大幅な制度変更で職員が追加で必要な部署になぜか逆に減らし、接客でメンタルやられた人を窓口部署に配置し、できる人をできない人の穴埋めに使ってつぶす始末。どういうことなの…
またいろいろな面でいろいろなストレスがかかっているからか(雑)、福利厚生がしっかりしているからか分かりませんが、とにかく休んでる人が多すぎます。メンバー全員がそろっている部署って存在するの?ってレベル。だからって建前のメンタルヘルス研修で大事な仕事の時間を奪わないでほしいし、面倒な作業を増やすことで残業手当の申請をあきらめさせ残業を削減したように見せかけるのもどうかしてるぜ本当に…。

 

 

あぁ何か最後はただの個人的な愚痴になってしまった…ごめんなさい…
でも役所には福祉から観光から土木まで全く毛色の違う様々な部署があるので、事務職として働く方は明確な「これがやりたい」ってことがあると結構つらいと思います。どれだけ頑張ってアピールしても一生その部署にいけない可能性はザラにあるし、同じ部署に7~8年拘束されることもあります。もしいきたい部署にいけても志半ばですぐ異動…ということも。だから、今からやりたいことが定まっているならそれができる会社に勤めた方が良いです。逆に言えば自分で自分のことを決めることに興味がない人にこそ適していると思います。「やりたいことは思いつかないけど、与えられたなら責任もってやるぜ~」って人にはもってこいです。公務員になるということは、置かれた環境の中で腐らず最大限に頑張ることが必要とされます。

 

ちなみに、デメリットのおまけ④として公務員には失業保険がありません。雇用保険料払ってないからね。

よって、辞めたら即無給ですしハローワークの提供している職業訓練も失業保険受給者対象のものは受けられません。だから特に、新卒で即公務員になろうと考えてる方は、このことも知っておいた方が良いと思います。

※7/1追記

公務員も、「退職手当-失業保険料」に差額がある場合、その差額分を所属の公共団体に請求できるそうです!ただ公務員の場合、退職手当が失業保険の代わりという考え方なので、あくまで「退職手当の補てん」ですが…一般企業では退職金をもらい、かつ非課税の失業保険ももらうことができるため、それと比べるとやはり若干デメリット感はありますかね。

乗月(id:jougetu)様、お教えいただきありがとうございます!

 

次回は前段その2、「公務員を辞めた理由」を書きたいと思います!かしこ。

 

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