本当に何もしない期間を過ごしてみて気付いた5つのこと
またまたご無沙汰しております、もんだいちゃんです。
突然ですが、実は私、先日仕事を辞めました。
そしてその後約1ヶ月弱、何もしない時期を過ごしていました。まぁ何もしないと言ってもずっと渋っていた免許取得に行ったり皮膚科や歯医者などにメンテナンスに行ったりもちろん家事はしていたので本当に何もしていないわけではありませんが、それでも仕事をしていたころの自分とは比べものにならないぐらい、実感として「何もしていない」日々でした。
私は今まで、学生時代はずっと部活動やサークル活動、アルバイトなどに精を出していたし、卒業後もすぐに働き始めたので、何にも所属しない/何もやらない「ブランク」のような時間を過ごすことがありませんでした。人生で初めてそんな時間を過ごしてみていくつか感じたことがあるので、これから仕事を辞めようかなーと思っている方へ、そしていつかまた仕事辞めたいーと漠然と思うであろう自分へ、今の感触を忘れないために書いておきたいと思います。
本当に何もしない期間を過ごしてみて気付いた5つのこと
①前職のことは薄情なぐらいすぐ忘れる
仕事をしていたころ、私は職位こそヒラのヒラでしたが部署の中ではベテランの扱いでした。それゆえ同僚に頼られており(多分)、また部署自体も人員削減などがあったため、いざ辞めるとなったときは結構心配な状況でした。「私がいなくてもこの部署は大丈夫かな…」「後輩はうまくやれるかな…」「みんなとは仕事辞めてからもつながっていたいな…」
はい全て気のせいでしたー。辞める前の杞憂はどこへやら、実際はびっくりするぐらい薄情で、辞めた1週間後には前職のことを憂うことがほぼなくなりました。さらに私がいなくても当たり前に会社はまわりました。後輩はうまくやりました。そりゃソーダヨネー!!!
ブログ始めた頃はぼっちとか書きましたが部署内では全然うまくやっており、仕事を辞める前は辞めたら寂しくなるんじゃないかと思い、辞める想像だけで泣けるぐらい会社にも会社の人にも思い入れがあったのですが、時はすべて一瞬です。その瞬間が全てなのです。終わってしまえばお互いに過去なのです。人間って本当に情けないぐらい強くできてるんだネ…
②良くも悪くも対人ストレスは皆無になる
まぁ家族や友人以外の人と接することがないので当たり前だけども…あんなに日々他人にぷんすかしていた私はどこへやら。仏のような形相で道行く親子を眺めるなど、超絶穏やかに日々を過ごしています。あの時はなんであんなに怒ってたのか。というか怒るってどうやるんだっけな???
しかしその反面、他人から承認されることもないので身近な人への承認要求がエグいです。「今日は布団を干したのですが!ほめて!」「今日のご飯はいかがでしょうか?新しい味付けなのですがいかがか?なぁ?」と、とにかくうざい。わかってはいるんだ…いるんだけど…他に拠り所がないから…ごめんね…。
③肌がきれいになるが、外見とかどうでもよくなる
そりゃ十分な睡眠と栄養を取ってるからね。そしてお化粧もしてないからね。外出もしないから日焼けも皆無だよね。でもどうせ平日昼間に出かけるのは近所のスーパーぐらいだし、そこにはおじいちゃんと親子しかいないし、もう服とか髪とか顔とかどうでもよくない?パーカーだけあればよくない?オフィスカジュアルとか捨てていい?ねぇ?
④(自分的には)何もしてないのに気付いたら夕方
仕事を辞めるまでは、「仕事を辞めたらブログをたくさん書きたい」「セミナーとかも行ったり…」「勉強もしたいな」「カレーをじっくりスパイスから作ってみたい」などいろいろやってみたいこと(もどき)があったのですが、いざ辞めて何でもできる状況におかれると、自分は自分で思っていた以上に必要最低限のこと以外何もしません。辞める前まであったあのやる気や熱意はどこへ。そしてそれなのになぜか過ぎてゆく時間たち。昼寝もしてないし二度寝はたまにするけど遅くても10時には起きるしテレビの流し見もしてないのに気付いたら夕方なのは本当に謎。誰かに時間食べられてるの?何なの?
というか、家事は無計画でやると思った以上に時間を取られるんだなぁというのが発見でした。食器洗いに洗濯、布団干しに掃除、そして買い物にご飯作り。仕事していたころは週末にまとめてやっていたこれらを平日毎日小分けにしてやるとしても、週末1日分が5分割されるんだから1日あたりで考えると全然ボリュームなくない?と思っていたのですが、それは机上の空論乙。毎日やるとそのまま毎日週末1日分とは言わないまでも、普通に5分割はされません。専業主婦のこと暇とか思っててごめんなさい…。ズボラな私でこれなのだから、ちゃんとやっている専業主婦の方やお子さんがいる方はなおさら、文字通り家事だけで一日が終わってしまうと思います。
最近やっと端折るところと必ず毎日やらなきゃいけないことを整理し自分の時間を作れるようになってきたのですが、時間は作るものであるという点は、働いていてもニートや専業主婦になっても同じだと思う。意識的に一日を過ごさないと、時間は流れて行ってしまうんだなぁと。もちろんそれがだめなわけではないしむしろ毎日意識的に過ごしてる人とか私はちょっと窮屈に感じるので苦手なのですが、でも何かしら自分のためにやりたいことがあったり、今日は一日を充実させたい!って思う日は、少し考えて、計画的に一日を過ごしてみると寝るときの満足度が違ってきます。
⑤言い訳できなくなる
上記④からの関連ですが、働いていると何かやりたい~けどできない~となったときにも「仕事」という逃げ道が用意されています。だから「勉強したいけど仕事忙しいからできない~」とか「料理ちゃんと作りたいけど仕事終えてから作るとか正気じゃない~無理~」とか「親知らず抜かなきゃだけど仕事で疲れてるし支障出たら困るからまたいつか~」とか、やらなくても「仕事」のおかげで人間としての威厳や自己肯定感を保つことができます。
しかしそうやってなんとか自己を保っていた人が、「仕事」を失ったらどうなるでしょう。
「勉強したいけど~けど~~~…え……あれ?」
ただのダメ人間がここに誕生しました。もう今までの方法は通用しません。「やるorDIE」です。
まぁとは言っても何にもやっていない人がここにいるのでDIEは説得力ないとは思いますが、それにしてもくっきり突きつけられる現実は「何かのせいでできないんじゃなくて、君自身がやらないんだよね♡」です。
もちろん、本当に仕事が理由となってできない人もたくさんいると思います。でももし今、何かやりたいことがあるのにできない理由に「仕事」を挙げているなら、本当にそうなのかもう一度冷静に考えてみても良いかもしれません。現代の世の中にはたくさんの素敵なツールがあります。仕事をしながらでもやる方法はないのか?仕事を逃げ道にしてないか?私はもうダメ人間側の人間なので、「はい、仕事を逃げ道にしています!」と言い切っても何もつらみはありませんが、それを自覚していないで仕事を辞めちゃうのは、ちょっとリスクが大きすぎるんじゃないかなぁ…とBBAは心配です。
いろいろ書きましたが、結論から言うと何もしない期間を過ごせたのは自分にとってとても良い経験となりました。あのまま仕事を続けて、ニートや専業主婦を見下しながら仕事を理由にして現実から逃げるストレス性吹き出物満載アラサーが爆誕することを考えると恐ろしさしかない…。ってのは言い過ぎですが、仕事を辞めたことで上記のような発見ができたのは自分の人生の大事な1ページになったと思うし、なにより自分が経験したことない世界を経験することで他人に優しくできるようになったことが一番良かったです。
だから、欲を言えばみんな、こういう時間を経験できたらいいのになぁと思います。前にちきりんさんも言っていたけど、
お金に関係なくバシバシ働きたい!という人だけが働き、嫌々働いてる人は働かずに消費だけして生きていけるってのは、ある意味、健全な社会だよね。嫌々働いてる人が一生働かないですむ社会に関しては、私も賛成です。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2016年6月6日
「昔は働きたくない人も、みんな毎日、しかも40年以上はたらかないといけなかったんですよね? なんか信じられないんですけど、そんなのエグくなかったっすか?」みたいに聞かれる「働きたいか、働きたくないか、どれくらい働きたいかを自由に決められる社会」が早く来ますように。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2016年6月6日
働きたい人が働き、嫌々働いている人は働かずに済む社会が、早く実現しますように。一生でなくても、例えば定年後とかではなく自分の好きな時に(ここ重要)2~3年でもそういう期間を持てることがデフォルトになれば、それだけでも心身が豊かになりそうだし少しでも他人に優しい社会になれる気がする。
私はせっかくなのでもう少しこの時間を満喫しつつ、また働きたいとは思っているので今後のことも徐々に考えて動いていかねばなぁと思っています!ブログもまた再開しますので、どうぞよろしくお願いします♡
…しかし仕事を辞めて逃げ道を無くした私は(上記⑤参照)、近日中についに親知らずを抜くことが決定しました…だから突然ブログ途絶えたら察してください…
無事生還できたら、親知らず抜歯レポートも書きたいと!思い!ます!!!
ああああああああああああいやだぁあああああああああ
うっうっ…だれかたすけて…